俳句の作り方 香水の俳句
香水は「毒薬ポアゾン」誰に逢はむとて 文挟夫佐恵ふばさみふさえ
こうすいは ポアゾン だれにあわんとて
香水が夏の季語。
「動植物から抽出した天然香料や人工の合成香料をアルコールに溶かした化粧品。
香水は四季を問わず、身だしなみとして用いられるが、汗をかく夏は特に使う人が多い。」
香水は「毒薬ポアゾン」誰に逢はむとて
香水は「毒薬ポアゾン」誰に逢はむとて
句意を申し上げます。
ポアゾンの香水。
いったい誰に逢おうとして私はこれをつけるのだろう。
補足*ポアゾンはディオールの香水Poisonのこと。
「逢はむとて」は古語の~むとて。
しようとして。
誰に逢うつもりでこんな強い香りを付けるのかと言う自問のニュアンス。
鑑賞してみましょう。
Poisonの瓶をあけるたび、胸の奥にひとつ灯がともります。
Poisonの甘い毒は私の影を静かに濃くしていきます。
この匂いをまとえば世界の輪郭がわずかに変わります。
誰に逢うためなのかはもう決まっているのです。
風に触れた香りは私の意志をまっすぐに運んでいきます。
忘れたい名前も忘れられない言葉も胸の奥にしまっています。
逢うべき相手は遠くなく、ただ静かに待っています。
私はその人に会うためこの毒薬を選んでいます。
香水は「毒薬ポアゾン」、そう言い切ることで私は私になるのです。
「誰に逢はむとて」という問いはすでに過去のものです。
Poisonをまとって歩き出すとき私は自信に満ち溢れます。
逢うべき相手に向かう道はもう迷いなく開いています。
香水は「毒薬ポアゾン」誰に逢はむとて
